愛猫maoちゃんは聖夜の星になりました

猫のしもべ
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2019年12月23日(月) AM6:10 

愛猫maoちゃんが息を引きとりました。

17歳でした。

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高齢(人間年齢84歳)のため腎臓じんぞうわずらっていました。

病院で毎日のように輸液(人間の点滴のような感じ)を

身体に入れてもらっていました。

輸液を入れてもらうとおしっこがたくさん出て、

身体の中の毒素の排出と弱くなった腎臓の機能を助けます。

 

でも3日ほど前から輸液をしてもらっても、

おしっこがでなくなりました。

ご飯も食べられませんし、水も飲みません。

動物病院の先生によると、これ以上輸液を続けるのは

心臓や肺への負担になるということでした。

残る手段としては、入院して直接血管から

クスリや栄養を入れるとのこと。

 

あたしとママリン(実母)はその選択は嫌だったので、

自宅へ連れて帰りました。

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日曜の夜、ベッドに入ったもののなんとなく

寝つけないでいると、AM1:00ちょっと前位に

床を引っ掻いてズルズルしているような音がしました。

飛び起きて見ると、maoちゃんがもう歩けなくなった身体で

こっちに来ようとしているところでした。

 

「maoちゃん!」

慌てて抱き上げて、maoちゃんのベットをセットしてある

ソファのところへ連れて行きました。

いつもなら冬は猫専用の小さなコタツの中で

ご満悦で過ごしているのですが、

ちょっと状況的に怖いのでここ数週間は

暖かくした部屋のソファに小さな電気マットを敷き、

キルトを載せたベッドをつくっていました。

そこから降りて(落ちて?)って来たのです。

 

なので、あたしもソファに寝て、自分のお腹の上に

maoちゃんのキルトを広げ、maoちゃんを乗せました。

もともと、寝ているあたしの胸やお腹に

飛び乗ってくるのが大好きなコです。

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maoちゃんの背中に手を当てると

動けない身体で無理して動いたせいか、

ドキドキと速い鼓動が伝わってきます。

ゆっくりと撫でながら声をかけていると、

だんだん鼓動が収まってくるのがわかりました。

 

「手当て」という言葉があるように、

maoちゃんが少しでも苦しかったり痛かったりしないようにと

願いながら、手を身体のいろいろなところに置き、

ときどきそっと撫でていました。

maoちゃんはあたしのお腹の上で、

たまに体勢を変えながら、さほど苦しそうには見えませんでした。

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maoちゃんはもともと保護猫です。

ウチに来たときは目ヤニだらけでお腹も壊していて、

2週間くらい夜中もトイレの度に追っかけていました。

びちゃびちゃのウンチが、お尻や足だけでなく

周りにも飛び散ってしまうからです。

消毒液に浸した布で拭いていました。

そんなことを懐かしく思い出しながら、

maoちゃんに「こんなこともあったね、

あんなこともしたね」と話しかけました。

 

 

やがてAM6:00になり、

ママリンがmaoちゃんの様子を見に来ました。

夜中にmaoちゃんが取った行動を話して、

今度はママリンが代わりに見ていると言ってくれました。

じゃあ、顔でも洗ってこようかとmaoちゃんを

そっとソファの上にキルトごと移し、

部屋を出ようとしたそのとき、

小さく鳴く声が2回しました。

「ぅ~~」「に…ぃ」

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慌てて駆け寄ってmaoちゃんを抱き上げました。

身体が、中身のないぬいぐるみのように、

信じられないほどぐにゃぐにゃでした。

抱きしめても、抱きしめても、

いままでのように実体がないのです。

さっきまで眠っていたのに、最後は苦しかったのか、

目を見開き、口も半開きでした。

そっと手を当てて、目と口を閉じさせました。

それが、maoちゃんの最期でした。

 

ママリンが持ってきてくれた箱にバスタオルを敷き、

maoちゃんを寝かせ、

冷凍庫にあった冷却アイスノンをお腹側に、

小さな保冷剤を何個か背中側に置いて、

上からまたバスタオルをかけました。

 

その間中、ママリンが

「このコは幸せな猫だったよ。

17歳だもの、大往生よ」

と言ってくれていましたが、

あたしは心の中で「ありがと、ママリン。

でも違うよ」と思っていました。

 

猫などの動物は死期が近づくと

姿を隠すと言いますが、

maoちゃんは真逆でした。

どこまでも我が道を貫く、あっぱれな猫でした。

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だって、あたしのお腹の上にってでも来ようとしたのです。

そして最期まであたしを下僕げぼく扱いしてくれたんです。

幸せなのは、あたしの方でした。

 

 

ペットの葬儀屋さんに電話をしました。

今日の対応は無理で、明日になると言われました。

 

よかった。

今夜はmaoちゃんと一緒にいられる。

 

花を買ってきて、maoちゃんの周りに敷き詰めました。

まるで「眠りの森の美女」のようです。

いまにも目を覚ましそうです。

夜中に何度も何度も顔を覗き込み、

鼻やほっぺや頭を撫でました。

 

そして突然、もの凄い吐き気に襲われて

トイレに駆け込みました。

胃酸で鼻の奥が痛くなるまで吐いて気づきました。

「あたし、maoちゃんの死をまだ受け入れられてない」

お腹に手を当てると、maoちゃんの重みの感覚が

確かにそこに残っていました。

 

 

12月24日クリスマスイブの朝、ペットの葬儀屋さんが来ました。

maoちゃんは小さなひつぎに入れられて、

真っ白なお布団とお花の間で

相変わらず「眠りの森の美女」のようです。

maoちゃんが好きだったご飯も何種類か入れました。

「これぢゃ、足りないゎよ」

と文句を言われそうですが許してください。

 

そうして、maoちゃんは旅立って行きました。

 

 

 

 

「ちょっとぉ、バカ言ってんぢゃないわよ。

勝手に旅立たせないでょっ!

アタシはここにいるぢゃないっ。

これからもここに居続けて、

アンタを下僕げぼく扱いするんだから。

覚悟しておきなさいっ!」

 

スミマセン、maoちゃんは旅立っていませんでした。

これからも、blogの中で生き続けます。

そして、あたしはこれからも

幸せな下僕げぼくとして生きていけるらしいです。

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                          ~ Fin ~

 

 

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