灯凪田テイルの小説読切り小説『猫は無心に光と遊ぶ』 カーテンを開ける。 いきなり飛び込んできた朝陽に、思わず目をつむる。 「眩まぶしいよ」 ベッドの中から、ちょっぴり不機嫌な声が聞こえて振り返った。 「ごめん」 「おいで、仄香ほのか」 慎之介... 2019.11.27灯凪田テイルの小説
灯凪田テイルの小説読切り小説「雨 音」 しとしとしとしと。 今日は朝から、優しい雨が降っている。 優芽ゆめは、病室の窓から窓ガラスを濡らす霧のような雨を見つめた。 雨の日はサッカーができないから嫌いだ、と弟は言った。 雨の日は洗濯... 2019.11.14灯凪田テイルの小説
灯凪田テイルの小説読切り小説「新妻日記」R15 水嶋みずしま 五風ごふう 32歳 広告会社勤務 水嶋みずしま 百々伽ももか 19歳 女子大生 「百々伽、おいで」 旦那様がそう言います。 「…え、でも朝…」 「関係ない... 2019.10.31灯凪田テイルの小説