沢尻エリカ×ヘルタースケルター

狂愛と偏見の映画・ドラマ・役者論
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沢尻エリカ、麻薬所持で逮捕

 

女優・沢尻エリカが合成麻薬MDMAを所持していたことで、

2019年11月16日逮捕された。

このニュースを聞いたとき思ったのは、

「バカだな。 やっぱり。 もったいない」だった。

 

女優・沢尻エリカの不幸は、ハーフに生まれたこと、

そしてその類まれな美貌ではないかと思う。

美貌は、天が気まぐれに与えたものだ。

 

親が金持ちだとか、代々地元の名士だとか、

兄弟姉妹がなにか特殊な特技で注目されたとか、

全部努力しないで与えられる程度のはくだ。

 

そして本来、それが大したことがないもので、

あっという間に消えてしまうものだということを、

教える大人がいなかったことが第2の不幸ではないかと思う。

美貌だって、ぶくぶく太れば消え去るし、

喫煙や不摂生や加齢で簡単に崩れる。

 

その一方で、沢尻エリカは知っていたのではないか。

自分にちやほやしてくる何かは不安定で不確実で、

もっと「なにか!」なにか「真実」って言えるものがあるはずだと。

 

沢尻エリカが結婚したときに、そう思った。

ハイパー・メディア・クリエイターだかなんだか知らないけど、

高城剛という人が「なにか」を変えてくれるんではないか

と思ったんじゃないだろうか。

たしかに男は女を変えるし、女も男を変える。

でも、それは「変えてもらいたい」んではなくて、

「結果として変わった」んだとあたしは思っている。

だけど、「なんか面白そう」な結婚生活は、

あまり面白くない離婚と言う結末を見た。

 

沢尻エリカが愛した天国と地獄

 

独断と偏見で言わせてもらえば、

沢尻エリカは「天国と地獄」の落差を

実は愛していたのではないかと思う。

理屈ではなく、本能的に。

平凡な毎日より、刺激的な毎日。

 

今回の報道でもぶり返された「別に」騒動のほとぼりが冷め、

復帰作として選んだ映画「ヘルタースケルター」の頃から

麻薬疑惑はあって、周囲の「大麻をやめられないのか」

の問いに「やめられない。これが私のライフスタイル」

と答えていたと週刊文春が報じている。

 

麻薬こそ「天国と地獄」だ。

使用している間は世界が変わって見えるというし、

使用後の落ち込みと虚脱感は激しいと聞く。

これを愛しているのだとしたら、

人生も当然そうなる。

破滅的で退廃的な人生は、一部の人にとって

強烈に魅力的であるのも事実だ。

 

ヤクザ映画や暴力映画に男性が密かに

憧れるのと同じように、現実世界では起こりえない

美しく激しい破滅に女子もどこか憧れを持っている。

 

そして人によって違う時限爆弾の装置が

作動する瞬間に、幸か不幸かあたしたちは

また立ち会ってしまった。

沢尻エリカの今回の事件を、そんな風に感じた。

 

ヘルタースケルターのりりこ

 

「ヘルタースケルター」は岡崎京子のマンガを原作に、

フォトグラファーでもある蜷川美花が監督した映画だ。

2012年公開、公開と同時にその衝撃的な内容と、

沢尻エリカの体当たり演技、贅沢な出演者たちで

かなり話題になった。

あたしも当然、劇場に観に行った。

 

特別、沢尻エリカのファンだったわけではなく、

岡崎京子の大ファンだったからだ。

「ヘルタースケルター」は第8回手塚治虫文化賞

マンガ大賞に輝いた岡崎京子の伝説的熱狂コミックだ。

岡崎京子の描くマンガは「哲学」だと思っていて、

中でもこの作品は読んだときに魂をえぐえぐられる気がした。

この岡崎ワールドを沢尻エリカがどう演じるのか、

とても興味があった。

 

今回、沢尻エリカが逮捕されたのをきっかけに、

もう一度、映画を観てみた。

蜷川美花が創り上げる極彩色の映像は

沢尻エリカ演じる「りりこ」にものすごくよく似合う。

女子高生たちや街の風景も、

日常と非日常を生きる凡人と「りりこ」の

対比がよく出ていて好きだった。

 

「りりこ」は、全身整形トップスターを創り上げた

所属事務所の社長役の桃井かおりが言う通り、

「もとのままのもんは目ん玉と爪と耳とアソコぐらい。

あとは全部つくりもんさ」なのである。

 

そして、マイケル・ジャクソンと同じように

整形等の副作用で苦しみ、さらには幻覚を見て狂っていく。

その壮絶さを、「りりこ」を取り巻く人のインタビューや

常軌を逸した設定が巧みに「可笑しみ」に変えていく。

 

ネタばれになってしまうから詳しい説明は避けるが、

やがて「りりこ」は創りものではない一つに、

自らの手でメスを入れる。

その行為に、「りりこ」の矜持きょうじを感じるのだ。

そしてその矜持かあったからこそ、

「りりこ」は最期の最期にわらうのである。

 

沢尻エリカに「ヘルタースケルター」の中で、

岡崎京子が書いた台詞を贈りたいと思う。

 

「スターというものがしばしばきわめて興味深くあるのは

スターが癌と同様 一種の奇形だからです」

 

「そう 恐れてはいけない あたしはもう選んでしまったのだ

『喜びを軽蔑し、感触を軽蔑し、悲劇を軽蔑し、

自由を軽蔑し、貞節を軽蔑し、希望を軽蔑し、

休息を軽蔑し、優しさを軽蔑し、光を軽蔑しろ』 」

 

沢尻エリカのファンではないけれど。

これから仕事のない時間が、気が遠くなるほど続く中で、

もっと教養と知性を磨いたらいいと思う。

その美貌に知性が加われば、最強だから。

そのとき初めて、「これがあたしのライフスタイル」

と言えるのではないか。 

クスリをやることじゃなくて、本気でもう一度、

女優の道を「選べ」ばいい。

そのときが来ることを、「ヘルタースケルター」を

もう一度見て、強く強く願っている。

もっと、本気で生きろよ。沢尻エリカ。

 

 

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映画キャスト

沢尻エリカ          全身整形女優りりこ役

桃井かおり          りりこの所属する会社の社長

原田美枝子         りりこを全身整形した医師

寺島しのぶ          りりこのマネージャー※演技必見

綾野剛                 寺島しのぶ演じるマネージャーの彼氏

※まだ人気出る前の演技に注目

窪塚洋介             りりこの彼氏※エッチシーン熱演

大森南朋             刑事

鈴木杏                 大森南朋演じる刑事の部下

新井浩文             ケアメイク役※捕まっていま休業中?

水原希子             りりこを脅かす後輩役※とてもキレイ!

 

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